貯蔵施設の住民投票条例案を否決 楢葉町長「慎重に判断」

(9/24 12:39 共同通信配信)

東京電力福島第1原発事故の除染廃棄物を搬入する国の中間貯蔵施設をめぐり、
候補地の福島県楢葉町議会は24日、設置の賛否を問う住民投票条例案を否決
した。

議会は役場機能移転先の同県いわき市で開催。条例案には議長を除く11人の
うち5人が賛成した。

住民投票は実施されないが、松本幸英町長は報道陣に「(住民との)懇談や
アンケートなどを利用し、重い問題なので慎重に慎重を期す」と述べ、施設の
受け入れは住民の意向を踏まえ判断する考えを示した。環境省は中間貯蔵施設
を、福島県内の除染で出た土壌や廃棄物のほか、高濃度の焼却灰などを保管する
と位置づけている。