薬液・塩分でタンク腐食 放射能低減装置の水漏れ 福島第1

(7/25 20:32 時事通信配信)

東京電力福島第1原発で汚染水の放射性物質を除去する「多核種除去装置(アルプス)」の
タンクから汚染水が漏れた問題で、東電は25日、汚染水に含まれる塩分と処理用の薬剤に
よって腐食が進んだことが原因と推定し、政府などとつくる廃炉対策推進会議に報告した。

東電はアルプスの3系統のうち、A系統を3月から、B系統を6月から試運転していた。しかし、
6月にA系統で処理前の汚染水をためるステンレス製タンクから水が漏れ、溶接部に微細な穴
が見つかった。

詳しく調べたところ溶接部が腐食しており、他のタンクでも変色やさびがあることが判明。
汚染水に含まれる塩分や、処理に使う次亜塩素酸などの薬剤が腐食を進行させたことが分
かった。