いわきに放射線医学の拠点設置を 市長、国に要望

(7/25 19時25分 共同通信配信)

福島県いわき市渡辺敬夫市長は25日、原子力規制庁などを訪れ、東京電力福島第1原発
廃炉作業や除染活動の拠点となっているいわき市に、放射線医学に関する国立の調査研究
機関を設置するよう要望した。

研究機関には(1)住民や廃炉に関わる作業員の健康・医療支援(2)放射線による被害を
受けた住民の支援に関する知見の集約と情報発信(3)放射線医学に関する調査研究や最先
端医療の実施―などの機能が必要としている。渡辺市長は「長期の低線量被曝に対する市民
の不安解消には、適切な医療が受けられる健康管理体制が重要だ」と訴えた。規制庁側は
「国を挙げて取り組みたい」と応じた。