3次被曝機関目指す 福島県医大、重症治療

(5/31 19時52分 共同通信配信)

東京電力福島第1原発事故を受け、福島県医大は31日、重い被曝をした救急患者の専門的な診断
や治療をする「3次被曝医療機関」の指定を目指し、有識者の検討会を開いた。医大の横山斉理事
廃炉作業が続く福島第1原発について「被曝事故が発生する可能性はゼロではない」と指定の意
義を強調。本年度中に新たに被曝医療に関する講座を設け、対応を充実させる方針を確認した。

福島県医大は、被曝線量推定や初期手当てを行う2次被曝医療機関。より高度な診療をする3次
被曝医療機関は、国が放射線医学総合研究所千葉市)と広島大を指定している。会議終了後、
医大の山下俊一副学長は「人材が非常に少ない。緊急時に対応できる医療者の育成が必要だ」と
述べた。