加速器漏洩事故はレベル1 規制委「安全文化が欠如」

(5/27 13時57分 時事通信配信)

原子力規制委員会は27日、茨城県東海村にある日本原子力研究開発機構加速器実験施設「J-PARC」で起きた
放射性物質漏洩事故を、国際的な事故評価尺度(INES)のレベル1と暫定評価した。9段階のうち下から3番目の
「逸脱」に当たる。規制委は、施設内で汚染を確認していながら排気ファンを動かして放射性物質を施設外に
排出したことを問題視し「安全文化の欠如が見られる」と説明している。

事故は23日正午ごろ、J-PARC内の原子核素粒子実験施設で発生。当時、この施設に出入りしていた55人のうち、
これまでに30人の被曝が確認された。