ゼネコン3社が遮水壁提案 汚染水対策委が初会合 福島第1

(4/26 20:29 時事通信配信)

東京電力福島第1原発事故で、増え続ける放射能汚染水への対処方法を検討する政府の汚染水処理対策
委員会(委員長・大西有三京都大名誉教授)の初会合が26日開かれ、大成建設などゼネコン3社から
下水流入を減らすため、敷地を囲む地下遮水壁の提案があった。同委員会は5月下旬までに、汚染水
増加の最大の要因となっている地下水の流入抑制などの対策方針をまとめる。

初会合で東電側は、これまでの経緯を説明。大成建設、鹿島、清水建設の3社が遮水壁構築などによる
抑制策をそれぞれ示した。

大成建設は米国の核施設などを参考に、透水性が低く、柔らかいため地震などの際にもひびが入りにくい
粘土系材料を使った遮水壁を提案。鹿島はマイナス数十度の冷却液が循環する冷却管を土中に一定間隔で
埋め込み、周囲の土を凍らせて凍土による遮水壁を作る工法を提案した。