2号機、穴開けたら予想外の配管 東電福島原発、調査難航も


穴から見た福島第1原発2号機のトーラス室の様子。銀色や茶色の配管と、格子状の鋼材があり、
隙間がほとんどない=28日(東京電力提供)

(1/28 21:31 共同通信配信)

東京電力は28日、福島第1原発2号機の原子炉建屋で、圧力抑制室周辺を調べるため上の階の床に
開けた穴の先に、調査の障害となる予想外の配管などが見つかったと発表した。今後の調査は難航
も予想される。

東電によると、穴の真下に複数の配管や格子状の鋼材などが通り、調査機器を下ろすスペースが
ほとんどなかった。東電は「図面を見て穴の位置を決めた」としているが、重要施設の内部を正確
に把握できていない実態が露呈した。 東電は2号機の圧力抑制室を収める「トーラス室」という
空間で、溶けた燃料がないか確認し放射線量を測る調査を計画。カメラや堆積物を採取する装置
などをつり下げて調べる方針だった。