今中哲二氏講演会
今中哲二氏の講演会に参加してきました(体調は絶不調でしたが送迎してもらったので
講演を聴いてメモを取っただけ。やはり自分で本を読むだけではなかなか追いつかない
ので、定期的に専門家の話を聴くべきと思ったので)。
箇条書きですが、メモした点です。なお、ベクレルとシーベルトの違いから講演が始まった
ので、メモは「筆者にとって」参考になったものです。
・「冷温停止」などと言っているが、実は原子力緊急事態宣言はまだ解除されていないこ
と(これは筆者も知りませんでした。帰宅してから「原子力実務六法」(なぜか家
にある)で確認しました。以下に根拠条文を載せておきます。確かに当時の菅首相が
原子力緊急事態宣言を行ったのは覚えていますが、それ以降は何も聞いていません)。
・甲状腺の質量は大人で20g、子どもで2g。その上子どものほうが放射線に対する
感受性が高いので、(甲状腺に限らないが)定期的に健康状態を観察すること。
・東京都新宿区の空間線量が急上昇した2011.3.15 午前10時くらいから一週間、
通常通り外で遊ばせたりしていたとすると、推定2〜3ミリシーベルトの被曝と
考えられる。急性障害を起こすほどではないが、無視できる値というわけでもない。
・福島第一原発から放出された放射性物質は、海上に落ちた割合も多いと思われる。
土壌調査においては、ストロンチウム90はセシウム134・137の1/2000、プルトニウム
は1/1000000程度。(→その分海産物が危険、ということでは?)従って地上において
は、セシウムを最も警戒すべき。
第十五条 主務大臣は、次のいずれかに該当する場合において、原子力緊急事態が発生
したと認めるときは、直ちに、内閣総理大臣に対し、その状況に関する必要な情報の報告
を行うとともに、次項の規定による公示及び第三項の規定による指示の案を提出しなければならない。
一(略)
二(略)
2 内閣総理大臣は、前項の規定による報告及び提出があったときは、直ちに、原子力緊急事態が
発生した旨及び次に掲げる事項の公示(以下「原子力緊急事態宣言」という。)をするものとする。
(中略)
4 内閣総理大臣は、原子力緊急事態宣言をした後、原子力災害の拡大の防止を図るための
応急の対策を実施する必要がなくなったと認めるときは、速やかに、原子力安全委員会の
意見を聴いて、原子力緊急事態の解除を行う旨の公示(以下「原子力緊急事態解除宣言」
という。)をするものとする。
(以下略)