「敵を知り己を知れば百戦危うからず」

下の記事のように、現在の技術では「敵」を知りようがない(放射線による発癌と、
他の要因での発癌を区別できない)こともありますが、少なくともガンマ線放出
核種(で、かつ半減期が長い)は測定しやすいのですから、内部被曝対策にはまず
現状を知ること、つまり測定を行ってからのほうが良いでしょう。

費用は高くなりますが、検出下限値をできる限り下げて測定し、検出されたら
日常で摂取経路と考えられるものを減らしていけば、常識的に考えてそれ以上
検出値が増えることはまずないはずです。

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被爆者DNAを冷凍保存 癌と放射線、関連調査 長崎大

(2012-08-08 04:19 時事通信配信)

癌になった原爆の被爆者から患部の細胞を採取し、DNAなどを冷凍保存する取り組みを、
長崎大が2008年から続けている。現在は放射線による癌と、通常生活での癌を見分ける
ことはできないが、長崎大大学院の中島正洋教授(病理学)は「被爆者の癌細胞を詳細
に解析すれば、放射線によって変化したDNAなどの特徴を見つけることができるかもしれ
ない」と話している。
癌細胞の採取は、日赤長崎原爆病院と長崎大病院で実施。癌の手術を受ける被爆者から
承諾を得た上で、癌化した部分と周辺の正常な部分を採取してDNAとRNAを抽出し、マイナ
ス80度で「被爆者腫瘍組織バンク」に保存する。
今年3月までに365例を集めたが、特徴を見いだすには数が少ない。長崎の被爆者は平均
年齢77.5歳と高齢化が進んでおり、中島教授は「人手が少ないなど環境は厳しいが、全力
を傾ける必要がある」と話す。

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