放射性物質汚染による格付け図(可能性として考えて下さい)

上の画像は、「食品と暮らしの安全基金」(旧「日本子孫基金」)
が発表したものです。

(画像の向きは別として)わかりやすいことはわかりやすいですが・・
この図、どのようにデータを蒐集したのか、またそこからどのように
判断して格付けをしたのか、説明がないのです。

Web上には、

「食品中の放射能レベルが下がってきたので
危険性が低い地域の格付けを改訂しました(筆者注:本年5月現在とのこと)。
野菜の検査結果は検出限界以下ばかりで、汚染値が見えなくなっています。
だから気にしなくていい、というのが一般的な風潮ですが、
放射能を取り込む量は少ない方がいいので、
汚染度が低かった地域の食べ物を食べる方が、リスクが少なくなることは
間違いありません。
格付け図をご自分の都合に合わせて、利用してください。」

とあるのみです(月刊誌を買えば記載されているかもしれませんが)。

文部科学省がまだ航空モニタリングを行っていない地方まで掲載されています
し、空間線量のデータなら、有志だけでもある程度集まるかもしれませんが、
全域くまなく測定できるわけはありません。また「食品」とあるからには、
根菜類(大根・にんじん・じゃがいも等々)も含むでしょうから、土壌の測定
も必須のはずです。それとも、その地方産の食品を測定して判断したのでしょうか。

このように、具体的な測定法や根拠がないものは、シミュレーションデータと
同様の扱いで、「この可能性もあるね」くらいの捉え方でよいと思います。