放射性物質検出器(NaI使用の場合)

放射性物質検出器でヨウ化ナトリウム使用のものは、ヨウ化ナトリウムの
結晶に放射線が当たると発光する仕組みを利用しています。発光を電気信号
に変換し計測するわけです。
一般的には2インチ×2インチのヨウ化ナトリウムの結晶を使用していますが、
高性能のものは3インチ×3インチ、家庭用で安価なものは1.5インチ×1.5インチ
だったりします。

検出限界値1ベクレルのヨウ化ナトリウム使用の機器のデモを見に行ったことが
ありますが、それでも使用されているヨウ化ナトリウムの結晶は3インチ×3インチ
程度でした。そして、(おそらく)それ以上ヨウ化ナトリウムの結晶を大きくしても
ゲルマニウム半導体使用機器の分解能にはかなわないので、ヨウ化ナトリウム使用
機器の遮蔽体は、鉛ですが厚さはせいぜい1.5センチメートルから2センチメートルです。
おそらく業務用であっても遮蔽体の厚さは変わらないのではと思います(私が見学した
機器のデモには、業務に使用できないか考えている方がいらしていました)。

ですから、ヨウ化ナトリウム使用のものは、あらかじめ検体に放射性セシウムが含まれ
ていることが予想されていて、その数値確認のため、が使用用途としてはふさわしいと
個人的には思います(そして、疑わしかったらゲルマニウム半導体使用機器でチェック)。