輸入食品の放射性物質検査はどうなっているのか(続き・旧ソ連編)

もう少し早く気づくべきでしたが、7/28付けで以下のような通達(?)
が出されていました。

旧ソ連原子力発電所事故に係る輸入食品の監視指導について」
http://www.jfta-or.jp/wordpK/wp-content/uploads/2011/07/110728_sankou.pdf
(PDFファイルです)

読んでみると、
(1)ヨーロッパ地域(トルコ及び旧ソ連ウラル山脈以西(アルメニアアゼルバイジャンベラルーシエストニアグルジアモルドバラトビアリトアニアウクライナ並びにカザフスタン及びロシアのウラル山脈以西をいう)を含む。以下同じ)から輸入される次の食品については、全ロット検査を実施する。
ア きのこ及びきのこ乾製品
イ トナカイ肉(筆者注:野生のトナカイは苔を食べるため体内濃縮されます)

(2)ポーランドウクライナ及びスウェーデンから輸入される次の食品については、全ロット検査を実施する。
ア ベリー類濃縮加工品(筆者注:おそらくジャム類と思われます)

(3)ヨーロッパ地域から輸入される次の食品については、食品ごとに輸入届出の10%を目途として検疫所においてモニタリング検査を実施する。
ア ハーブ及びハーブ乾製品
イ ビーフエキス

(以下略)

ということは、これらの地域から輸入されていても、例示されていない食品については検査なし、と解釈できます(これらの地域が原産地であり、他の地域で加工等された食品については、準じた取り扱いをとることとする、との但し書きはあります)。

旧ソ連原子力発電所事故に係る輸入食品」についてなので、他の国や地域にそのまま当てはまると思えませんが、もう少し調べてみます。
ちなみに、この通達(?)においても、暫定限度はセシウム134+セシウム137で370Bq/kgです。

*追記:トルコから輸入される食品はないだろうと思っていたら、トルコ製のパスタがあるようです。イタリア製のパスタ
 に比べ、安価なのでディスカウントストア等で販売されているようです。輸入食品も国産食品と同様、信頼できる店で
 購入しましょう。

*さらに追記:煮込み料理に使われる乾燥ローリエなども、たまにトルコ産が混じっています。