これから気をつけるべきこと・放射性物質の濃縮

「これから気をつけるべきこと」といっても、原発事故はまだ収束していませんので、
原発関連のニュースに気を配りつつ、ということになるかと思います。

気をつけるべきこととしては、食品を通しての内部被曝と、放射性物質の濃縮問題、
ということになるでしょうか。

食品を通しての内部被曝は他の記事にもありますし、今後も書いていくつもりなので、
今回は「濃縮問題」について取り上げます。

放射性物質は細菌やウィルスと違い、煮沸しようが焼こうが残ります。他の物質が
なくなっても、放射性物質は残るので濃縮されているように見えるのです。一例と
しては、水たまりが挙げられます。雨が降って排水溝に届かない水たまりができる
と、その周辺の放射性物質も流されて水たまりに入りますが、晴天になって水たまり
の水が蒸発しても、放射性物質はそのままそこに残っています。

また、次のような報道もありました。

(以下引用)
東日本大震災:団地植え込み、1カ所で線量再上昇 白井市が除染要請 /千葉

千葉県白井市桜台2の団地の植え込みで毎時最大2.74マイクロシーベルトの高い空間放射線量を検出
した問題で、市環境課は24日、3回目の計測をしたが、3カ所のうち1カ所の線量が同2.78マイクロ
シーベルトに再び上昇した。市は、団地の管理組合に再度の除染を要請した。

19日の最初の計測で2.74マイクロシーベルトだった場所は0.89マイクロシーベルトに下がった。しかし、
19日に2.63マイクロシーベルト20日に2.14マイクロシーベルトに下がった場所が、2.78マイクロシー
ベルトに上がった。組合は21日に落ち葉を取って表土を削ったが、市の担当者は「22日の雨が影響した
可能性がある」としている。

同市の伊沢史夫市長は「線量が高い私有地は他にもあるかもしれない。簡易測定器を持つ市民も多いので、
通報があれば実態把握に努めたい」と話している。(毎日jp. 10/25 地方版)

(引用終わり)

このように、雨が降ると植え込み・雑草、落ち葉などの堆積物に放射性物質がとどまりやすい上、植物
でもスギやマツ等の常緑植物は、葉の基部が枝に密着して放射性物質がたまるので、注意しましょう。
本当は枝打ちするのがよいのですが、よその敷地内に植わっているものだと簡単にいかないので、せめて
枯葉をまめに取り除きましょう。その際、枯葉の破片を吸い込まないよう、マスクだけでもしてください。