2011-10-19から1日間の記事一覧

内部被曝の場合の放射性物質の終着点

内部被曝した場合、体内に取り込んだ放射性物質が体内のどの部分に 行き着くかは、放射性物質ごとに違います。主なものは以下の通りです。セシウム(134、137とも)・・筋肉、特に心筋ストロンチウム90・・骨ヨウ素131・・甲状腺 ここで注意すべきは、各放射…

内部被曝に関して・生体濃縮とは?

生体濃縮(生物濃縮ともいいます)は、ある物質が食物連鎖により生物の 体内で濃縮されていく現象です。過去の例としては水俣病が挙げられます。メチル水銀を含んだ工場廃液を そのまま海に排出したため、汚染されたプランクトン→プランクトンを 食べる小魚→…

内部被曝の程度を知ることは可能か

内部被曝の検査方法としては、ホールボディカウンター、バイオアッセイ(尿検査) が挙げられます。しかし、両方ともガンマ線を放出する放射性物質しか検出できません。別記事にも 書きましたが、ガンマ線が最も透過性が高く、人体まで通過するので検出しや…

内部被曝に作用する薬はあるのか

内部被曝に作用する薬としては、ヨウ素131に対する安定ヨウ素剤が よく知られています。ただ、これは予防薬であり、放射性物質である ヨウ素131を体内に取り込む前に服用しなければならず、取り込んで しまってからは効果はありません。セシウム134、137につ…

「生物学的半減期」とは?

「内部被曝の程度を知ることは可能か」の記事中、バイオアッセイ(尿検査) について触れました。尿中に体内の放射性物質の一部が排出されるため このような検査ができるのですが、人体が放射性物質を体内に取り込んでから 排出されるまでを「生物学的半減期…