焼却設備に穴、運転停止 点検で見落としか 福島第1

(08/10 19:40 時事通信配信)

東京電力は10日、福島第1原発の敷地内で使用済みの防護服などを燃やす焼却施設で、蛇腹状のステンレス製継ぎ手
に穴が見つかり、運転を停止したと発表した。焼却施設は9日まで点検を受けており、穴が見落とされた可能性もある。
放射性物質の漏れは確認されていないという。

東電によると、9日午後10時20分ごろ、施設内の床に水滴が落ちた跡を下請け企業の従業員が発見した。焼却炉と排ガス
の冷却装置をつなぐ蛇腹状の継ぎ手部分に、直径1ミリの穴が2個開いていた。

施設全体を調べたところ、別の継ぎ手でも計3カ所のひび割れが見つかった。ひびの一つは長さ20センチ、幅は最大2センチ
に達していた。