京大病院放射線施設で火災 外部漏洩なし、1人搬送 京都府警

(07/01 23:08 時事通信配信)

1日午後6時15分ごろ、京都市左京区の京都大付属病院から「旧病棟で火事が起きている」
と119番があった。市消防局によると、4階建ての旧産婦人科病棟1階にある実験室から出火、
約30平方メートルを焼いて約4時間後に鎮火した。

同病院によると、旧病棟は実験施設として使われており、「RI(放射性同位元素)低レベル
実験室」で、研究員が実験中に火が出た。

消防局が周辺で放射線量を測定したところ、毎時0.5マイクロシーベルトが検出されたが、健
康への影響はない値という。

京都大から報告を受けた原子力規制庁によると、同実験室は放射線管理区域内で、癌などの検
査に使う放射性物質を扱っていたが、区域外への漏洩は確認されていない。

京都府警川端署によると、火災で3人が煙を吸って気分が悪くなり、うち1人が病院に搬送された。
消防局などが原因を調べている。