ベント成功なら「汚染軽度」 福島事故で見解 学術会議

(6/24 20:46 時事通信配信)

東京電力福島第1原発事故を調査していた日本学術会議の小委員会は24日、事故対応についての見解を明らかにした。

2号機格納容器内の圧力を下げるため外部に気体を放出する「ベント」が、準備不足などで困難を極めたと指摘。早期
に成功すれば「放射性物質の放出を抑制でき、汚染も軽度で済んだ可能性がある」とした。

小委員会は「原子力関係者全員の慢心と想像力が欠如していた」と批判。ベントによる減圧と消防車を使った注水が早
期にできていれば、「燃料溶融は避けられた可能性がある」との見解を示した。