核ごみ処分場受け入れ「選択肢の一つ」 岸本玄海町長 佐賀

(04/27 13:21 時事通信配信)

九州電力玄海原発がある佐賀県玄海町の岸本英雄町長は27日、電話取材に応じ、原発の使用済み核燃料から出る高レベル
放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場に関し、「受け入れは選択肢の一つ」と語った。国から「適地だ」と提示された
場合、受け入れの検討を始める考えを示した。

処分場の立地をめぐっては、公募方式による選定が進まなかったため、政府は昨年、国が前面に出て選定を進める方向に
転換した。年内に科学的な観点から「適性が高い」と判断される地域などを示し、絞り込みを進める方針だ。

岸本町長は、処分場候補地の海外視察などを踏まえ、「日本のエネルギー計画の中で、国内に最終処分場の建設は必要だ」
と強調。「玄海町しかないと打診されれば、受け入れに向けて検討する」と語った。さらに「原発の立地自治体として、国
の政策の一翼を担っている自負が町民にはあると思う」と述べ、国の丁寧な説明を前提に町民の理解を得ることは可能との
考えも示した。