汚染水対策設備でも漏れ 作業停止、福島第1

(04/21 14:26 時事通信配信)

東京電力は21日、福島第1原発放射能汚染水対策で、地下水をくみ上げて移送する設備の一部で漏水が見つかったと
発表した。この設備による作業を停止し、漏水の原因を調べている。

福島第1原発では、地下水が1〜4号機建屋などに流れ込み、汚染水と混じって増加している。そのため、東電は流入
の地下水をくみ上げて移送し、放射性物質濃度を下げる処理をした上で、海へ放出している。

東電によると、今回漏洩が確認されたのは放射性物質濃度を下げる前の地下水。21日午前10時20分ごろに協力企業の
作業員が、くみ上げた地下水を移送する前の中継タンクの出口配管で、水が滴っているのを見つけた。

1〜4号機建屋周囲の地下水のくみ上げ用中継タンクは五つあるため、他の四つのタンクを通じた移送作業は可能という。

福島第1原発では、20日にも汚染水を移送する配管で漏洩が確認されている。