高浜1、2号機が「合格」 40年超の原発で初 規制委

(4/20 11:13 時事通信配信)

原子力規制委員会20日、運転開始から40年を超えた関西電力高浜原発1、2号機(福井県高浜町)が新規制基準に適合
していると認め、再稼働の前提となる審査書を正式決定した。

運転40年超の原発の「合格」は初めて。関電が再稼働を実現するには、7月までに老朽化対策を確認する運転延長の審査
などに合格する必要がある。

原発の運転期間は原則40年だが、規制委の審査を通れば、例外として最長で20年延長できる。高浜1、2号機が40年を超え
て運転するには、設備の仕様などに関する工事計画と、運転延長の両方の認可を7月7日までに得る必要がある。

全ての審査に通ったとしても、設備の補強や設置工事が必要で、関電は再稼働が2019年10月ごろになるとの見通しを示し
ている。高浜1、2号機が再稼働すれば、月90億円の収支改善が期待できるという。

規制委は今年2月、高浜1、2号機が新規制基準を満たすと判断した審査書案を了承。一般から意見を募集し、約600件が寄
せられた。