炉心溶融、マニュアルに明記 福島第1原発事故対応 東電

(02/24 18:21 時事通信配信)

東京電力は24日、福島第1原発事故の対応をめぐり、核燃料が溶け落ちる炉心溶融メルトダウン)の定義を明記した
マニュアルが事故当時、存在していたのに、使用していなかったことを明らかにした。結果的に炉心溶融の公表が約2
カ月遅れる原因になった。

当時東電は、「炉心損傷」と説明し、「炉心溶融」という言葉を使っていなかった。同社の危機管理体制や情報公開の
在り方が改めて問われそうだ。

事故では1号機から3号機で炉心溶融を起こした。東電が炉心溶融を正式に認めたのは発生から約2カ月後の2011年5月で、
東電は公表が遅れた理由を「炉心溶融を定義付けるものがなかった」としていた。