ALPS処理進まず 汚染水、めどの5月から遅れ 福島第1

(02/22 21:12 時事通信配信)

東京電力は22日、福島第1原発でタンクに保管されている放射能汚染水のうち、放射性物質を吸着して濃度を大幅に下げる
装置「ALPS」(アルプス)で処理していない量が約16万トンあり、今年9月末でもほぼ変わらないとの見通しを示した。

東電は、昨年5月から1年程度かけてタンクに保管している汚染水は全てALPSで処理すると説明していた。原発事故発生から
5年近くたっても汚染水への対応が想定通り進まない実態が浮き彫りとなった。

東電によると、今月18日時点でALPSで処理していない汚染水は約16万1000トン。9カ月前の昨年5月から約1万8000トンしか
減っていない。汚染水がたまる建屋に地下水が流入し、量が増え続けていることなどが原因だ。