「4月解除」に反対相次ぐ 避難指示めぐり、除染不十分 政府説明に住民 南相馬

(02/20 16:33 時事通信配信)

東京電力福島第1原発事故を受け、福島県南相馬市の一部に出ている避難指示の解除に向け、政府は20日、同市で説明会
を開いた。政府が放射線量が高い帰還困難区域を除き、4月中に避難指示を解除したいとの意向を示したのに対し、住民
からは除染が不十分との指摘が続出、反対する意見が相次いだ。桜井勝延市長は「4月に解除するのは難しい」と述べた。

説明会は、避難指示区域の南相馬市小高地区で開かれ、住民約350人が出席した。住民からは、除染が完了しておらず、
「安心して住める環境ではない」などと放射能不安を訴える声が上がった。解除後、すぐに戻る住民が少ないとみられ、
「安全を確保するのが大切だ」と治安対策をを求める意見も出た。