廃炉ごみ1万8000トン 美浜・敦賀3基解体で 関電など

(2/12 17:24 時事通信配信)

関西電力日本原子力発電は12日、老朽化した美浜原発1、2号機(福井県)と敦賀原発1号機(同)の廃炉計画を原子力
規制委員会に申請した。

3基の解体に伴い、埋設が必要な低レベル放射性廃棄物が計約1万8000トン発生するが、処分場所は決まっていない。

関電は美浜1、2号機の解体撤去にかかる期間を30年間と想定。4段階に分け2045年度の完了を見込む。廃炉費用は計
680億円の予定。

1、2号機の使用済み核燃料は計279トンあり、解体対象施設に223トンが保管されている。関電は35年度までに搬出
する方針だが、どこに運ぶかは決まっていない。

低レベル廃棄物は1、2号機で計約5000トン。放射性物質濃度が高い使用済み制御棒など「L1」相当のごみは約220
トンと推定している。

一方、原電は敦賀1号機の解体撤去に24年かかると見込み、3段階に分け39年度の終了を目指す。廃炉費用は363億円
と想定している。