高浜4号機に核燃料搬入 MOXも、2月下旬再稼働 関電

(1/31 17:58 時事通信配信)

関西電力は31日、高浜原発4号機(福井県高浜町)の原子炉に核燃料を搬入する作業を開始した。

2月3日までに157体を入れる予定。関電は、1月29日に同原発3号機で核分裂反応を抑える制御棒を引き抜いて再稼働させており、
4号機も2月下旬の再稼働を目指す。

157体のうち4体は使用済み核燃料を再処理したウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料で、4号機では初めてプルサーマル
発電を実施する。プルサーマル発電は全国で5基目で、関電保有原発では高浜3号機に次いで2基目。

搬入作業は報道陣に公開され、31日午後4時に使用済み燃料プールで貯蔵されていた燃料をクレーンで引き上げ始めた。

昨年12月に3号機で作業中、燃料を運ぶためのコンテナに燃料下部が接触したことから、燃料の位置が見やすくなるようカメラの
位置を変えたほか、別に1台カメラを増設。作業員らは慎重に作業を進めていた。