溶融燃料「議論できない」 福島第1の危険性低減案 規制委

(01/27 17:30 時事通信配信)

原子力規制委員会は27日、東京電力福島第1原発が抱える危険性を段階的に減らすため作成した「中期的リスクの低減目標
マップ案」を示した。1〜3号機で溶け落ちた核燃料(デブリ)については明確な記述がなく、同日の検討会で座長役の更田
豊志委員長代理は「議論できる状況に至っていない。取り出さない可能性も完全には否定できない」と述べた。

マップ案は2020年ごろまでの作業を想定。3号機使用済み燃料プールの瓦礫撤去は今年3月ごろ終了し、1号機は17年ごろから
燃料プールの瓦礫撤去が始まるとしている。

一方、デブリ取り出しについて更田氏は「(20年ごろまでの)時間の範囲で考えるようなものではないので触れていない」
と説明した。