規制委の権限強化を評価 職員の力量など課題指摘 IAEA調査

(01/22 11:55 時事通信配信)

国際原子力機関IAEA)は22日、日本の原子力規制委員会の活動について「設置以来、独立性や透明性を体現しつつ
規制活動に取り組んできた」と評価したIRRS(総合規制評価サービス)報告書案を取りまとめた。

IRRSはIAEAの専門家が原子力規制機関の活動を評価し、改善点を指摘して国際的に情報共有する仕組み。規制委の要請
を受け、来日した専門家調査団が11日から聞き取りや東京電力福島第1原発などの現地調査を行った。

報告書案は、規制委が権限を強化して独立性を高めた点や、新規制基準に自然災害対策や過酷事故への対応など福島第1
原発事故の教訓が迅速に反映されたことを評価。一方、課題として職員の力量向上や、検査の自由度を広げて実効的に
する仕組みが必要だと指摘した。