新元素113番、理研「発見者」に認定 日本初

(12/31 13:50 読売新聞配信)

理化学研究所(埼玉県和光市)のチームが2004年に作製に成功した原子番号113番の新元素について、化学者の国際機関
国際純正・応用化学連合」が日本時間の31日、理研を発見者と認定したことを発表した。すべての物質のもとになる
元素の発見者が日本のチームとなるのは、日本の科学史上初の快挙となる。新元素の命名権は、理研チームに与えられる。

04年7月に、当時理研仁科加速器研究センターのディレクターだった森田浩介九州大教授らのチームが加速器を使って亜鉛
の原子をビスマスの原子に衝突させ、113番元素1個を作製することに成功した。同じ方法で05年、12年にも作製した。 

元素は110種類以上見つかっている。軽い順に原子番号がつくが、自然界に通常存在しない重い元素は人工的に作製する。
113番元素は、ロシアと米国のチームも作製したと主張していた。