2号機建屋にキツネ 高線量、行方不明に 福島第1


福島第1原発2号機原子炉建屋内の監視用カメラに写ったキツネとみられる動物(中央)=21日(東京電力提供)

(12/28 20:15 時事通信配信)

東京電力は28日、福島第1原発2号機原子炉建屋1階にキツネが入り込んだと発表した。建屋内の作業用カメラで21日に姿を
確認したが、その後行方が分からない。事故後、原発敷地内で動物が見つかったことはあるが、建屋内は初めてという。

東電によると、現場は格納容器内につながる配管がある場所で、空間線量は1時間当たり300ミリシーベルト程度、床面は
最大同7シーベルトに達する高線量。調査ロボット投入に向けた遠隔操作の除染作業中にカメラが捉えた。

2号機は津波でシャッターなどが壊れたままになっている箇所があり、侵入経路の可能性がある。

原発では2013年、ネズミが原因の停電で、使用済み燃料プールの冷却が一時停止するトラブルがあった。