三日月滋賀知事「容認の環境ない」 高浜再稼働、地裁決定に

(12/24 18:56 時事通信配信)

福井地裁が関西電力高浜原発3、4号機の再稼働を認める決定をしたことを受け、隣接する滋賀県三日月大造知事は24日、
大阪市内で記者団に対し、「司法の判断」としながらも、「再稼働を容認する環境にはない」との考えを改めて強調した。

滋賀県では避難計画が必要な原発30キロ圏内に、高島市の一部が含まれる。

三日月知事は「(近畿の水源である)琵琶湖を預かっており、(再稼働には)実効性ある多重防御体制の構築が必要不可欠
だが進んでいない」と指摘。さらに「多くの方々が原発の存在、運転に強い不安、懸念を持っている」と述べ、「安全管理
対策をしっかり行っていただくよう、引き続き国、電力事業者に求めていきたい」と話した。

一方、京都府山田啓二知事は「司法の立場からの判断と受け止めている」とのコメントを発表。繰り返し求めてきた事故
発生時の安全対策や避難計画の実効性確保などについて、改めて国に要請する考えを示した。

一部が原発5キロ圏内に含まれる京都府舞鶴市の多々見良三市長は「司法判断として尊重する」との談話を出した。