福島産、初の部分解除へ 青森、埼玉は全品目除外 食品放射能検査、大幅緩和・EU

(11/26 09:35 時事通信配信)

ブリュッセル欧州連合EU)は25日、福島県から輸入する全ての食品に義務付けている放射能検査について、野菜や果実、畜産品
などを対象から外す方針を固めた。EU東京電力福島第1原発事故後に規制を導入して以来、同県産の対象品目が一部でも解除される
のは初めて。青森、埼玉県産については、全品目で検査証明書の提出義務を撤廃する。

日本産食品をめぐっては、韓国が一部水産物の輸入を禁止しているほか、台湾も輸入規制を強化している。EUの「大規模な緩和」(関係
者)措置は、「規制に科学的根拠はない」と主張する日本にとって追い風となりそうだ。

EU原発事故後の輸入規制を段階的に緩和しており、今回の措置もこの一環。EUは25日開催した専門家委員会で、欧州委員会がサンプル
調査の分析結果に基づき提案した規制緩和案を了承した。EU関係者によると、欧州委が年内に正式決定し、施行される見通しだ。