振興策「一定の評価」 廃棄物受け入れ、町に一任 福島・富岡町議会

(11/24 18:10 時事通信配信)

東京電力福島第1原発事故に伴い福島県内で出た放射性物質を含む指定廃棄物を富岡町の処分場で最終処分する計画をめぐり、同町議会
は24日、全員協議会を開いた。国による安全対策や地域振興策について「一定の評価をする」との声が上がり、受け入れの判断を町執行
部に一任する方針を決めた。

出席した宮本皓一町長は「総じて国は真摯に対応したと一定の評価をしたい」と述べ、搬入路がある楢葉町や県とも協議した上で計画の
是非を判断する考えを表明した。

全員協では、国の計画に理解を示しつつ、住民の帰還意欲低下を懸念する声や、風評対策の徹底を求める意見が出た。塚野芳美議長は
「議論は尽くされた。議会としては(今後の)町の判断を受け止めたい」と述べた。