美浜3号機審査「深刻」 期限内終了を疑問視 規制委

(09/30 12:57 時事通信配信)

原子力規制委員会は30日、再稼働の前提となる審査が行われている関西電力美浜原発3号機(福井県)について、期限内の終了が
見通せないため、関電幹部を招いて議論することを決めた。審査を担当している更田豊志委員長代理は「極めて深刻な状況と受け
止めるべきだ」と指摘した。

美浜3号機は運転開始から39年近くたつ老朽原発原発の運転期間は原則40年と定められており、来年11月末までに主要な審査を
通った上で、運転延長の認可を得なければ再稼働は認められず、廃炉となる。

関電は今年3月に審査を申請。8月には主な課題だった基準地震動(想定される地震の揺れ)を引き上げたが、関電の資料提出が遅れ
設備関連の審査が進まない上、認可が必要な機器の設計内容に関する資料なども申請していない。

運転延長の申請もこれからで、更田氏は「いつまでもこのままだと(審査通過は)できませんと判断する時期が来る」と指摘した。
規制委は関電幹部と面談し、意見を聴いた上で対応を決める。