紛争処理委を設置 韓国の日本産水産物禁輸 WTO

(09/28 21:17 時事通信配信)

水産庁は28日、韓国による日本産水産物輸入禁止措置に関し、世界貿易機関WTO)が紛争処理小委員会(パネル)を設置したと
発表した。今後、委員を選定した上で審理が開始される。

パネル設置は日本がWTOに要請していたもので、スイス・ジュネーブで同日開催されたWTOの会合で決まった。

韓国は2011年3月の東京電力福島第1原発事故後、青森、岩手、宮城、福島、茨城、群馬、栃木、千葉の8県から一部の水産物輸入を
禁止。さらに、13年9月には8県の全ての水産物に禁止対象を拡大した。

日本は今年5月、「科学的根拠がない」としてWTOの紛争解決手続きに基づく2国間協議を求めて韓国を提訴した。しかし、双方の溝は
埋まらず、次の段階であるパネル設置の要請に踏み切った。