英、新原発に約3700億円拠出へ 仏中など企業連合が建設


英ヒンクリーポイントC原発の建設予定地(2013年10月21日撮影、資料写真)

(9/21 13:07 AFP=時事通信配信)

【AFP=時事】中国を訪問中のジョージ・オズボーン(George Osborne)英財務相は21日、フランスや中国企業などのコンソーシアム
(企業連合)が英イングランド(England)南西部ヒンクリーポイント(Hinkley Point)に新設予定の原子力発電所に、20億ポンド(約
3700億円)の政府資金を拠出する方針を発表した。

オズボーン財務相は、老朽化が進む火力発電所や寿命を迎える原発がある中で、英国のエネルギー需要をまかなうためには新たな
原発「ヒンクリーポイントC(Hinkley Point C)」が必要だと述べた。

建設を請け負うコンソーシアムはフランス電力(EDF)が率い、中国広核集団(China General Nuclear Corporation、CGN)と中国核工業
集団(China National Nuclear Corporation、CNNC)が約40%を出資する見通し。新原発は原子炉2基を備える予定で、英政府は国内の
発電量の7%をヒンクリーポイントで賄いたい考えだ。

福島第1原発事故から4年が経過し、原子力産業界はヒンクリーポイント原発事業を巻き返しの大きな一歩と捉えるが、環境保護活動家
の中には再生可能エネルギー技術が普及しつつある中で不要な原子力支援だとの見方もある。【翻訳編集】AFPBB News