浄化地下水、放出容認へ 県漁連、8月上旬にも 福島第1

(07/27 16:55 時事通信配信)

東京電力福島第1原発で1〜4号機建屋周辺の井戸「サブドレン」から地下水をくみ上げ、浄化して海に流す計画について、原発北部海域の
相馬双葉漁業協同組合(相双漁協)は27日、福島県相馬市で理事会を開き、実施を容認する方針を決めた。南部海域のいわき市漁協も同様
の方針を決めており、県漁業協同組合連合会(県漁連)は8月上旬にも臨時の組合長会議を開き、計画容認を決定する見通し。

サブドレン計画は汚染水の増加を抑制するため、東電が準備を進めている。理事会後、相双漁協の佐藤弘行組合長は、報道陣に「福島の漁
業復興にプラスになる。協力しないといけない」と述べた。漁協は今後、風評対策の実施などを盛り込んだ要望書をまとめ、計画容認の条
件とする。

計画では建屋を囲む井戸約40本から地下水をくみ上げ、放射性物質濃度を大幅に下げて海に流す。東電は、建屋内に流入する1日300トンの
地下水を半減できるとみており、汚染水対策の柱の一つに位置付けている。