凍土壁、試験運用始まる 福島第1の汚染水対策 東電

(04/30 15:42 時事通信配信)

東京電力は30日、福島第1原発の汚染水増加抑制策として、1〜4号機原子炉建屋周辺の地中を「氷の壁」で囲む凍土遮水壁
について、一部で試験的な凍結作業を始めたと発表した。対象は土壌を冷やして凍らせる凍結管1551本のうち58本。東電は
凍結状況や地下水への影響などを調べ、本格的な運用開始時期を検討する。

東電によると、58本は1〜4号機建屋の山側18カ所にあり、地中に配管があるなど凍りにくい場所を選んだ。設備は30日正午
ごろ稼働。凍結管にマイナス30度の液体を流し、凍らせる。

凍結管を地中に打ち込む作業は山側で9割程度完了しているが、海側は3割程度しか終わっていない。