「測ってみなけりゃわからない」

3月初旬、知人が福島県S市に赴くことになった。そのため、空間線量計と個人用累積被曝線量計を持参して
もらった。

〇測定地:福島県S市(福島第一原発より直線距離で約75km離れている。同原発との間に山はない)

〇現地の気候:曇り時々雪

〇測定時間:16時間(個人用累積被曝線量計のみ、16時間の累積被曝線量を表示可能)

〇測定:空間線量計は成人が手で持ち測定、個人用累積被曝線量計は胸部ポケット内に固定 両線量計ともガンマ線のみ感知、
    誤差プラスマイナス10%程度

(結果)

〇空間線量計最高値:0.2μSv/h(最寄駅プラットホームにて降雪開始時)

〇個人累積被曝線量(16時間分の累積値): 0.8μSv/16h

(注:累積被曝線量は、晴天時の地表約1mの高さでの空間線量が0.06μSv/h相当の地にて約16時間連続測定したときの値(0.7μSv/16h)と
比較すると、ほぼ同等であり、0.1の差は測定における誤差の範囲内と判断した)

測定により対策が可能である、ということ。最寄駅プラットホームにおいて、空間線量計の示す数値がみるみる上がったので周囲を見て
雪が降り出したことに気付き、移動できる、など。比較的線量が上がりやすい地形や天候を避けることで、個人の被曝線量も抑制可である。
まず測定ありきで、何のデータも知見もなくただ騒ぎ立てるのは無意味である。