高放射線量の公園で土除去 「ラジウムの可能性」 東京都豊島区

(04/24 20:22 時事通信配信)

東京都豊島区の「池袋本町電車の見える公園」の敷地内で毎時480マイクロシーベルトと高い放射線量が検出された問題を受け、
同区は24日、原因の特定に向けた調査を行った。高い数値が検出された遊具付近で、原因とみられる土の塊を採取。除去した
ところ、放射線レベルは急激に低下した。

調査は、区の依頼を受けた「日本アイソトープ協会」の専門家が実施。高放射線量が計測された1カ所を掘り起こし、土を取り
除いた結果、放射線レベルは毎時0.06マイクロシーベルトに低下した。区は「放射線を出していた物質はラジウムの可能性が
高い」としており、今後、同協会に分析を依頼する。

高い放射線量が検出されたのは子ども向け遊具近くの地表で、区の除染基準値(毎時0.23マイクロシーベルト)を超える480
マイクロシーベルトが検出された。このため、区は23日から公園を立ち入り禁止にしている。区の相談窓口には健康への影響
に関する問い合わせなどが200件以上寄せられたという。