凍土壁、一部は来月開始 死亡事故で遅れ 福島第1

(03/16 17:24 時事通信配信)

東京電力は16日、福島第1原発放射能汚染水の増加抑制策として、1〜4号機建屋周囲の地下を「氷の壁」で囲む凍土遮水壁
について、4月に一部で凍結を開始できるとの見通しを明らかにした。先行して凍結させる予定の建屋山側(西側)のうち、
凍りにくいとみられている60メートル程度で運用を始める方針。

3月中に着手する計画だったが、1月に作業員が死亡した労災事故を受けた安全点検で作業が中断し、1カ月程度遅れた。山側
全体の凍結は5月に始めたい考え。福島県楢葉町で16日開かれた政府と東電による廃炉・汚染水対策現地調整会議に報告した。