県内全基廃炉「早急決定を」 内堀知事、第1原発視察 福島

(11/14 20:01 時事通信配信)

福島県の内堀雅雄知事は14日、就任後初めて東京電力福島第1原発を訪れた。1日400トン発生する汚染水の処理施設や、廃炉作業
が進む原子炉建屋などを約2時間視察。広瀬直己社長とも面談し、第2原発を含む県内全基の廃炉について「早急に決定すること
を求める」と申し入れた。

白い防護服と全面マスクを着用した内堀知事は、試運転中の汚染水浄化装置「ALPS」(アルプス)の新型や、建屋カバーの取り外し
が始まった1号機などを見て回った。副知事時代には3回訪れており、「目標はどうか」などと今回も絶えず東電の担当者に質問し
ていた。

その後、構内拠点の免震重要棟で広瀬社長に対し「第1原発が有事であると実感した」と話し、改めて県内原発の全基廃炉を求めた。
広瀬社長は「しっかりとした結論を出していかなければいけない」と応じた。