「運転延長、早期判断を」 40年超の原発、時間切れ間近 規制委

(10/15 19:43 時事通信配信)

原子力規制委員会は15日、運転開始から40年を超える原発について、運転期間の延長を希望する場合は早期に申請するよう電力会社に
注意喚起した。延長の前提となる新規制基準への適合性審査の時間を確保するのが目的。電力会社は延長を申請するか、運転継続を断
念するか早急な判断を迫られることになる。

全国の原発で最も古く、1970年の運転開始から既に40年を超えている日本原子力発電敦賀原発1号機(福井県)など7基は、特例として
2016年7月に期限を設定。それまでに新基準に合格した上で、延長の審査にも合格しなければならず、審査期間を考慮するとタイムリ
ミットが迫っている。

原子炉等規制法は原発の運転期間を原則40年とした上で、1回に限り最長20年まで延長できると規定。規制委は最新の基準に適合して
いるかを確認した後、適切な老朽化対策や特別点検などで延長後も健全性が確保されると判断できれば、延長を認めるとしている。