検察審、規制当局も批判 原発対応「常識からずれ」 東電旧経営陣の起訴相当

(07/31 19:32 時事通信配信)

東京電力福島第1原発事故をめぐり、東京第5検察審査会は31日に公表した勝俣恒久元会長ら東電旧経営陣3人に対する起訴相当議決
の中で、当時の原子力安全・保安院など規制当局の対応についても「常識からずれている」などと厳しく批判した。

検審は議決で、高さ15.7メートルの津波が襲うという試算結果が出ても、規制当局や東電は「生命や財産に対する現実のリスクと
いう感覚が希薄だった」と指摘。「単なる数値とみるだけで、実際には発生しないだろう、原発は大丈夫だろうという曖昧模糊と
した雰囲気が存在していたのではないか」と述べた。