環境相不信任案を否決 「金目」発言、与党も反省促す

(06/20 16:35 時事通信配信)

衆院20日午後の本会議で、東京電力福島第1原発事故に伴う除染土などの中間貯蔵施設建設に絡み、「最後は金目」と発言した
石原伸晃環境相に対する野党7党提出の不信任決議案を、与党の反対多数で否決した。参院も同日夜の本会議で、野党7会派が提出
した環境相問責決議案を与党の反対多数で否決する。

衆院本会議で不信任案の提案理由を説明した民主党辻元清美氏は、「石原氏の発言は被災者の心を傷つけた。石原氏の罷免なく
して復興なしだ」と安倍晋三首相に罷免を要求。日本維新の会、みんな、結い、共産、生活各党も賛成討論で石原氏の早期交代を
求めた。

これに対し、与党側は石原氏の続投を擁護したが、反対討論に立った自民党田中和徳氏は「配慮が足りなかった。大いに反省を
促したい」と苦言を呈し、公明党の竹内譲氏も「被災者の気持ちをないがしろにする発言だ。猛省を促す」と強調した。