セシウム低減装置を改良 ストロンチウムも処理 福島第1

(05/29 21:13 時事通信配信)

東京電力は29日、福島第1原発放射能汚染水からセシウム濃度を低減させる装置について、ストロンチウムも処理できるよう改良する
と発表した。貯蔵タンクから汚染水が漏れた場合のリスクを減らすためで、8月末から試運転を始める方針。

東電は、1〜4号機原子炉建屋地下にたまる高濃度汚染水について、セシウム低減装置を通した後タンクに貯蔵している。ただ、セシウム
以外の放射性物質は多く含んだままで、特にストロンチウム濃度は1リットル当たり4000万〜5億ベクレルと高い。

主力として使用しているセシウム低減装置「サリー」を改良し、ストロンチウム濃度も100分の1〜1000分の1に減らすことを目指す。