トリチウム濃度が上昇 地下水バイパス井戸上流 福島第1

(4/30 12:07 時事通信配信)

東京電力は30日、福島第1原発で汚染前の地下水を海に放出する「地下水バイパス計画」のくみ上げ用井戸の上流で、放射性物質
トリチウム濃度が4月中旬から上昇傾向にあると発表した。昨年8月のタンクからの高濃度汚染水漏洩が原因とみられる。

東電によると、上昇が見られるのは8月に300トンの高濃度汚染水が漏洩したタンク近くの観測用井戸で採取した地下水。12カ所の
くみ上げ用井戸より山側にあり、距離は最短で約100メートル。4月16日時点で1リットル当たり4500ベクレルだったトリチウム濃度
が28日に同7700ベクレルまで上がった。