廃棄物の安全処理で検討会 放射性物質の飛散を防止 環境省

(04/28 21:01 時事通信配信)

環境省は28日、東京電力福島第1原発事故で発生した放射性物質を含む廃棄物を安全に処理するため、
有識者検討会を設置し、初会合を開いた。廃棄物の焼却炉や埋め立て処分場の安全対策に加え、処理
を推進するための住民に対する適切な説明方法などを議論し、同省に助言する。

放射性物質を含む廃棄物は福島県をはじめ、東日本を中心に発生している。このうち下水汚泥や稲藁
などは焼却して容量を小さくすることが望ましいが、排ガスから放射性物質が拡散することを懸念す
る住民もおり、処理が滞っているケースがある。

このため検討会では、排ガスに含まれる放射性物質の除去メカニズムを詳細に示すなど、住民の理解
が得られるような説明方法を議論する。