台湾、第4原発建設を凍結 馬政権、世論に配慮

(4/27 21:45 共同通信配信)

台北】台湾の馬英九政権は27日、1998年に台北郊外で着工後、工事トラブルが相次いだ公営、台湾電力の
第4原発について、住民投票で賛同が得られるまで1、2号機とも建設を凍結すると発表した。第4原発は原子
炉など主要部分を日本メーカーが輸出し「日の丸原発」と呼ばれる。政権はあくまで運転を目指すとみられ、
原発政策を見直すものではないが、東京電力福島第1原発事故後に高まった反原発世論に配慮し、従来の
住民投票前には稼働しない」との立場から建設凍結に踏み込んだ。今後は廃炉が近づいている既存原発
運転延長や、代替エネルギーの活用を迫られる可能性がある。