30キロ圏内、ヨウ素剤ゼロ 柏崎刈羽、購入済み装う

(4/22 21:11 共同通信配信)

新潟県は22日、東京電力柏崎刈羽原発(同県)の過酷事故に備え、2012年度中に同原発から10〜30キロ圏
の住民向けに配備予定だった安定ヨウ素剤約132万錠を、購入しないまま放置していたと発表した。期限の
13年3月末までに調達できるめどがたたず、担当職員が手続きを中断。書類に「購入済み」と記入したため、
周囲もチェックできず、国の交付金約800万円が支払われていた。購入予定だったヨウ素剤は、防災用倉庫
として使っている旧興農館高校(新潟市)に配備したとして、事務処理されていた。県医務薬事課は「速や
かに調達したい」としている。