中間貯蔵、2町に集約 地域振興策で財政措置も 石原環境相

(03/27 18:43 時事通信配信)

石原伸晃環境相は27日、福島県庁で佐藤雄平知事と会談し、東京電力福島第1原発事故の除染で
出た汚染土を保管する中間貯蔵施設の建設地について、県の要望を受けて、当初の3町から2町
に集約する新たな計画を伝えた。また、「施設建設の影響軽減に柔軟に対応できるよう財政措
置を講じる」と述べ、地域振興策を早期に示す方針を表明。住民説明会開催への協力を求めた。

佐藤知事は会談後、記者団に対し、2町集約を評価する一方、財政措置の規模が示されなかった
ことなどを指摘。「説明会の段階には至っていない」として、政府との協議を続ける考えを明ら
かにした。

県は、中間貯蔵施設が最終処分場になることへの地元の懸念が強いため、建設地を借地とするよ
う求めていたが、これについて石原環境相は「貸借とするのは困難。跡地利用策を検討したい」
と、国有化の方針を強調した。佐藤知事は「改めて賃借とするよう求める」と語った。